Google Scholarを使って文献検索をしよう

色々調べてブログを投稿していると「文献をどうやって調べているんですか?」と聞かれることがあります。

病院の本棚や大型書店、母校の図書館などいろいろ探せる場所はあると思いますが、私は文献が必要なときはだいたいGoogleScholarを使っています。

ネットで調べるのが嫌いな方も多いと思いますが出所が明確な論文がヒットするので正確だし便利ですよ。

GoogleScholarは学術論文に特化したネット検索サービスです。もちろん無料で使うことができます。

検索に引っかかる論文数は第三者期間の調べによると2014年5月段階で1.6億文章あるそうです。内容は有料、無料が入り混じっていますが感覚的には半分くらいは無料で閲覧することができます。

過去には大学など大きな組織でしか膨大な資料を扱うことはできませんでした。

しかしインターネットはクラウドに保存することで個人で簡単にアクセス、共有することができるようになりました。技術の進歩って素晴らしい!

次は使い方をみてみましょう。

どうやって使うの?

まずはGoogleの検索画面を表示しましょう。

分からない人はブラウザの検索画面に「google」と打ち込むと表示されます。

ちなみに「GoogleScholar」と検索すると直接表示できるのですが、デフォルトの検索画面からすぐにクリックで行けるのでコチラを解説しますね。

右上に四角が9つ並んでいるアイコンをクリックします。

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画像出典:Google

次に展開した画面下の「もっと見る」をクリックします。

 

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画像出典:Google

新たにでてきた画面下の「さらにもっと」をクリックします。

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画像出典:Google

するとgoogleが提供しているサービス一覧がでてくるので右下の「GoogleScholar」を探してクリックします。

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画像出典:Google

GoogleScholarの検索画面へ到着!下には巨人の肩の上に立つと書かれています。

 

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画像出典:Google

実際に凹凸の法則で検索してみました。35件関連文献が表示されています。前回紹介した市橋先生の文献が表示されていますね。

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画像出典:Google

巨人の肩の上に立つ

検索画面の下には「巨人の肩の上に立つ」という言葉が書かれています。

これは物理学者で有名なニュートンの手紙の中に出てくる文章で、原点は12世紀のフランスの哲学者 シャルトルのベルナールとされています。

ニュートンの手紙の一節はこちらです。

私がより遠くまで見渡せたとすれば、それは巨人の肩の上に乗ることによってです。

If I have seen further it is by standing on ye sholders of Giants.

原点のベルナールはこちらです。

私たちは巨人の肩の上に乗る小人のようなものだとシャルトルのベルナールはよく言った。

私たちが彼らよりもよく、また遠くまでを見ることができるのは、私たち自身に優れた視力があるからでもなく、ほかの優れた身体的特徴があるからでもなく、ただ彼らの巨大さによって私たちが高く引き上げられているからなのだと。

Dicebat Bernardus Carnotensis nos esse quasi nanos gigantum umeris insidentes, ut possimus plura eis et remotiora uidere, non utique proprii uisus acumine, aut eminentia corporis, sed quia in altum subuehimur et extollimur magnitudine gigantea.

この巨人の肩の上に立つという言葉は巨人を「人類が積み上げた知識」に例えていて肩に乗って「知識を引き継ぐ」ことで新しい発見を出来るようになるといった意味で使われます。

謙虚ですが遠くを見渡そうとする冒険心が見える素敵な言葉じゃないですか?知識を得る人に初心を思い出させてくれます。

さーて記事も書き終わったし、コーヒ淹れてゆっくり文献を読みますか〜

参考文献、HP

巨人の肩の上 – Wikipedia