ヒトには好きなテンポがある。音楽と脳とマンドリル

テレビやラジオを聞いていたらなぜか耳に残る曲とかがありますよね。ついつい口ずさんじゃったり。

これは何なのかなーと思い調べてみました。

人には好きなテンポがある!?

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曲には当たり前ですが、テンポ(bpm)があります。テンポとは1分間に刻む拍の数を表す単位です。

そしてヒトには心地のいいテンポというのがあるらしく、聴き手が、心地のいい、もしくは自然と体が動いてしまうようなテンポを作曲家は細かく計算して曲を生み出しています。

ヒトには話す・歩くなど日常生活活動において自然に表出されるその生体特有のテンポがあるらしく、それをパーソナルテンポ(精神テンポ)と呼びます。

打拍の間隔が68bpmから158bpmの間に存在し、その中でも最も自然に感じられる「好みのテンポ」の継起速度はおよそ 100bpm~120bpm に収まると明らかにされているみたいです。

他に日常でリズムを使うものに言葉遊びがあります。これは言葉の持つ音の響きやテンポを楽しむもので、日本古来では5-7-5や寿限無を代表とする落語などがあります。

人気のある曲はこういったテンポ、リズム、言葉の選び方によって耳に残ってしまうのでしょうね。

音楽と脳の関係

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耳に入った音楽は、脳のさまざまな領域で処理され、脳梁、運動野、
前頭前皮質、
扁桃体、感覚野、
海馬、小脳など広範囲にわたります。

運動や感情にとても関わっており、ここにもテンポが関わっているようです。

バラードなどは70〜90bpm程度でリラックスさせる効果があり、アップテンポだと150〜180bpmで気持ちが高まりますね。

音楽と運動の関係性

音楽を聴いていると運動のつらさを乗り切り、より長くハードな運動にも耐えられるだけでなく、エネルギー効率もアップするという実験結果があるようです。エクササイズに効果的な曲の速さは145bpmが限度で、それ以上テンポが上がってもモチベーションアップにはつながらないとのことです。

参考文献・HP

作曲初心者のための簡単作曲法

パーソナルテンポを基とした音響リズム支援による会話支援システム

好きなジャンルで性格もわかる? 「音楽と人間」の研究