Football groove
~サッカーバカのサッカーバカによるサッカーバカのためのキックのお話~
1月10、11日の2日間で参加してきました!
サッカーのキックについて動作、心理、トレーニングと違う切り口からのトークセッション。
講師は仙台大学の村上先生、ソマトサイコロジストの江原先生、理学療法士・スポーツトレーナーの大曽根先生、司会進行はゴリさんこと永田先生
不思議なことにうちの勉強会で講義をして頂いた先生ばかりでした 笑
参加者は理学療法士だけでなく、現役でサッカー選手をしている方も多くいらっしゃっていました。
選手の生の声を聴きながら勉強し、議論できるのはとっても貴重で勉強になりますね!!
素敵な企画です!!
さて、初日は村上先生による「動作解析からみるキックの世界基準」でした。
日本人選手が世界レベルの選手と比べ何が違うのか?それを動作解析から提言して頂いた内容でした。
サッカー選手に多い障害として「Groin pain syndrome(鼡径部痛症候群)」がありますが、これは筋力や可動域などとは相関がなく、動作に問題があることで症状を呈します。
そして興味深いことに発症率はトップレベルでプレーしている選手では低くいそうです。
つまりサッカーが上手い選手ほど(キック動作以外のサッカー全体のプレーも含む)鼡径部痛症候群になりにくいという解釈できそうです。
ケガをしにくい選手は身体の使い方が上手い≒高いパフォーマンス!?かもしれません。
理学療法士として選手に関わるのであれば身体の使い方を向上させるための目線でみるということでしょうか(ここから先は大曽根先生にお譲りして 笑)
キーワードは並進運動とクロスモーション!!
2日目はメンタルから
2日目の午前中は江原先生よる「キッカーの心理 PKをど真ん中に蹴るメンタリティ」
心理面からの切り口でした。
普段の練習では主にフィジカルを鍛え、メンタル面はあまり重きを置きません。
フィジカル:メンタル=90%:10%
ですが、いざ試合になるとパフォーマンスは10%のメンタルに左右されます。
練習で試合を想定してやりますがその殆どがフィジカル面の想定です。
やはり練習の時からメンタルプラクティスをすることが大切なようです。
心理的な負荷をかけた状態「後半ロスタイム、1点ビハインドでのPKシーン」など。
更にその状況では身体的にも疲労し、追い込まれている状況を作ると更に良し。。だそうです。
練習通りのプレーを出せる練習。そのためにゴール後までの一連のイメージを常に想定しておく。
普段からできることはたくさんありますね~!
選手の食い付きもすごかったです!やはり心理面がプレーに大きく影響していると実感しているのでしょうね!
午後からは大曽根先生による「キックに繋げるトレーニング~身体作りからの動き作り~」
骨格に個人差があるように選手によってキックのフォームにも特性があります。
フォームを変えようとして全体のバランスを失い、パフォーマンスが下がってしまうことがあるそうです。
身体は変わっていない状態でフォームを変えると崩れてしまう。。
これはフォームを作っているのは身体であると考えると自然なことですね。
ということで、1日目の村上先生の講義で出てきたキック動作ポイントを理学療法に落とし込んでいきました。
今回は1人のセラピストが1名の選手を担当し、キック動作の動画を撮って、トレーニング前後で比較してみるという形でした。
やはり選手の感想、意見を聞けるのはいいですね!当たり前ですが一方向ではなく双方向にコミュニケーションを取りながら、選手の感覚を共有する!
いざトレーニング!
キツいトレーニングが出てくる、出てくる 笑
脊柱の安定化を保ちつつキック動作の特性に合わせて身体を作っていきます。
徐々に選手、セラピストのテンションも上がり終盤には皆さん汗だくになっていました 笑
選手とセラピストがお互いに話をしながら動作分析やトレーニングをしている姿は素晴らしかったです!
動作、心理、トレーニングそれぞれの視点から考える素敵な時間でした。
Intake & Outputでもいい企画を打ち立てていきたいです!
どんな企画にしようかと妄想中です!笑
村上先生、江原先生、大曽根先生、永田先生、サッカー大好きなセラピスト&選手皆さんありがとうございました!!