鎖骨の触診

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鎖骨はS型をした骨で、成人で12-15cmの長さがあります。

体表からすぐに観察することができ、触診も簡単です。鎖骨の内側側の胸骨端はサドル型の関節面であり、

反対側の外側の肩峰端は、平たくて垂直な関節面を持ちます。

英名のclavicleはラテン語のclavis[鍵、かんぬき]が由来です。

和名鎖骨
英名clavicle
整形的特徴 上方から見ると軽くS字状に弯曲しており、骨折の際は外力が中央付近に集中しやすいため、鎖骨骨折は中央1/3に多い。また子供や大人が経験する最も起こりやすい骨折として有名。

鎖骨の触診

表層には広頸筋を例外とすれば前上方に付着する筋肉はなく、後下方についているので、とても触診すやすい骨です。

鎖骨内側1/3に付着する胸鎖乳突筋鎖骨頭の外側に、大鎖骨上窩があり、ランドマークになります。

だいたい画像で指差してる1-2横指外です。ちなみに指を挿している内側の小さな隙間が、小鎖骨上窩です。

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この大鎖骨上窩から鎖骨をつまんで前方カーブを感じながら胸骨端まで触診しましょう。

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胸鎖関節の隙間は、横にグリグリと押し付けるように触ることで感じることができます。

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再び中央に戻り、大鎖骨上窩から鎖骨をつまんで、後方カーブを感じながら外側にたどっていきます。

また外側端には肩鎖関節がり、わずかな溝を感じることも可能。また下垂位にすることで、肩鎖関節に段差を感じやすくすることができます。

また外側1/3鎖骨下には鳥口突起を触診することができます。

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