やっぱり唇は魅力的

テレビなどをみていると「あの女優さんは魅力的だなぁ」「この俳優さんは素敵だよねー」などよく耳にします。

じゃあどこに人は魅力を感じているのだろう？と気になったので唇の研究を中心にまとめてみました。

人が見ているポイントは唇！？

イギリスで男性に対してこんな実験を行いました。

男性50名に10秒間だけ女性の顔写真を見せて目の動きを測ったところ、男性は初対面の時に女性の唇を7秒も見つめていたそうです。

振り分けとしては、目：0.95秒、髪：0.85秒に対し、リップメイクをした唇はなんと7秒！一方でリップメイクをしていない唇は、2.2秒でした。

目や髪に比べて男性は唇に着目しているようですね。その他にも初めて女性と会った時、男性の60%が自然と唇に目がいくという話もあるようです。

男性側の話だけでしたが、人にとって唇とは何か魅力を感じてしまうポイントのようですね。

そもそも唇はどんな役割があるのでしょうか？

唇は随意的に自由に動かすことができ、飲食の際に口から食物がこぼれないようにする役割を持ちます。またヒトの場合は発声を調節しています。

他には表情の形成に重要な役割を果たしていて、慣用句には唇を噛む、
唇を反す、唇を尖らすなど心理状態を表す言葉が多く見られます。

多くの哺乳類では唇の縁は次第に薄くなりますが、ヒトの場合はひだの内側が外側にめくれて分厚くなっていることで外に向かって厚くなるのが大きな特徴です。

またヒト特有の唇は口腔の外にありますが、解剖学的と皮膚同じ外胚葉ではなく消化管と同じ内胚葉性というのも特徴です。

次は感覚やホルモンに唇を見てしまう理由を探してみましょう。

唇は、手などと同じように触覚の豊富な感覚器としての役割もあります。

そして触覚の機能の一つとして感情を喚起させる機能があります。

ということは、その触覚が豊富にある唇はとても感情に関わっているように感じます。

海外では友人や家族の頬にキスしたり、恋人とキスをしたりするのは愛情や友愛といった感情表現の一つであることから何かしらの魅力を感じてしまうのかもしれませんね。

またキスをするとその時にエンドルフィンが放出されるようで、これが高揚感を与えたり、頭痛や痛みを和らげたりと鎮痛剤のような効果があるようです。

他にも「オキシトシン」という恋愛やオーガズムといった人間の本能的な営みに関わるホルモンが分泌されるようで、これにより人はさらにキスがしたくなるという話もあります。

このようなことから、人は口元の表情を確認するために唇をみたり、本能的な側面から唇をみてしまい魅力的に感じてしまうのかもしれません。

人は出会って数秒でその人の印象を決めてしまうようなので、普段から口元を含めた身だしなみを整えたり、口元の表情に気をつけたりして人と接した方が

仲の良い関係を作りやすいかもしれませんね。