「手が痛いんです。と診てくださいとい」と言われて見てみると、
手首に「浮腫」が見えます。
なにが原因でしょうか?と聞かれて、
なにを思い浮かべますか。
現病歴とか、そういう除外項目を考えて訊く前に、
可能性をどれだけ考えられるかの話です。
使える時間はパッと見と少しの触診くらいです。
少し考えてみますか?
3,、、、
2、、、、
1,、、、
僕なら、少し触って骨折の有無を考えるくらいでしょうか?
実際にこの診察があって、
横でDrを見ていたのですが、
こりゃ偽痛風だねーと。診断。
追加で画像やらオーダーされていました。
あとで、他にどんな可能性を考えて診察されたのですかと聞くと、
こんな感じ。
- 骨折の可能性
- 偽痛風の可能性
- CRPSの可能性
- 甲状腺機能低下の可能性
- 蜂窩織炎の可能性
骨折とCRPSはまだ思考にでてくるのですが、ほか3つは考えもしなかったです。
浮腫のpushでの引き具合や発赤、疾患の特徴的な発生部位などが後ろの知識としてあります。
これが仕事なのであれなのですが、Drすごいなーって感想もあります。
もう一つは自分の視野が狭くなって筋骨格系の判断ばかり特化してしまって、
大事なヒントを見落としをしていないか心配になりました。
専門性も大事だけど、俯瞰も大事。
餅は餅やじゃないですけど、専門家にまかせるべきなのは分かってます。
しかし可能性の見落としをもったいなく感じました。これもリスク管理のうちかと。
よーし、せめて勉強しよう。