脳溝と脳回を覚えよう

脳について勉強しようと思うけど、筋や骨と違って見たことがないので(見たことが少ないので)イメージ湧きにくいですよね。

脳の外観って皺だらけで、名前があるのは知っていてもなかなか覚えることができなかったり、、、

やる気をだそて脳の解剖を調べてみても中心溝や外側溝とかメジャーな場所はすぐ見つかるけど、下側頭溝とかちょっと詳しい記載になると簡単な解剖学の教科書に載ってなかったりします。

そこでなにかよくまとまっているものはないだろうか?と探していたらありました!

それは、脳溝 – Wikipediaです。

結局wikiが分かりやすいのかよーって思ったのですが、グレイ解剖学のフリー版を使って水平面、前額面、矢状面から「見える」「見えない」を整理して書いてくれていて、3次元的な理解がし易いようにしてくれています。

脳溝のwikiを編集してくれた有志の人、グッジョブ!

脳溝のイメージがわかない人は一度覗いてみるのをおすすめします。

ということでわかりやす情報源を発見したので、wikiと教科書を見ながら脳溝と脳葉の覚え方を考えてみました。

脳溝と脳葉の確認をしよう

脳溝の表

覚えないといけない代表的な脳溝がいくつかあります。

まず中心溝と外側溝を確認しましょう。大きな脳溝なのでなにかと目印にされます。

次に中心溝の前後に溝があるので確認、前が中心前溝と後ろが中心後溝です。

中心溝の前後なのでここまでは覚えやすいです。

中心前溝の前にある縦に走るのが上前頭溝その下が下前頭溝となってくるのですが、名前が似ているの少しややこしいですよね。

なのでつの名前として覚えるのではなくて、単語を分割して覚えてみましょう。

脳溝の名前のつきかた

一部を除いて脳溝は脳葉と脳溝の位置が入っていて、そのパターンを覚えておけば名前から場所がわかります。

パターンはこんな感じに分かれています。

  1. 前頭葉と側頭葉、後頭葉(脳溝の位置+脳葉)
  2. 頭頂葉(脳溝の位置+脳葉のイレギュラー)
  3. 脳の内側など固有名詞の脳溝

それじゃまず前頭葉と側頭葉、後頭葉のパターンからみてみましょう。

前頭葉と側頭葉の、後頭葉パターン

前頭葉には上前頭溝と下前頭溝、側頭葉には上側頭溝と中側頭溝と下側頭溝があります。

上前頭溝

前頭葉と側頭葉の大きな脳溝はこのパターンで名前がついています。前頭葉には2本、側頭葉には3本このパターンで名前がついています。

後頭葉の小さな溝もこのパターンでついています

例:上前頭溝、下前頭溝、上側頭溝、中側頭溝、下側頭溝、側副溝、横後頭溝、外側後頭溝

「側副溝」は上下とついていないの迷いますが下側頭溝の内側にある溝です。

脳回の場合

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脳回は脳溝に挟まれてできていて、同じように名前がついています。

上前頭回は上前頭溝の上にあり、中前頭回は上前頭溝と下前頭溝の間にありこちらも名前から場所が推測できるようになっています。

上前頭回

例:上前頭回、中前頭回、下前頭回、上側頭回、中側頭回、下側頭回、内側後頭側頭回、外側後頭側頭回

頭頂葉のパターン

頭頂葉の脳溝は脳葉と脳溝の位置関係の記述が逆になるので注意です。

イレギュラーなので「頭頂葉の脳溝は逆になる」としっかり覚えときましょう。

頭頂間溝

例:頭頂間溝、頭頂後頭溝、頭頂下溝

上頭頂小葉

しかし前頭葉とかの脳回にあたる小葉は、順番どおりに記述されます。

例:上頭頂小葉、下頭頂小葉

脳の内側など固有名詞の脳溝

脳内側

後頭葉と脳の内側にある脳溝には固有名詞がついています。これは素直に覚えるしかないですね(笑

例:鳥距溝(ちょうきょこう)、帯状溝、海馬溝、臭溝

最後に

ここに載せたのは基本的な部分ですが解剖学的にイメージがつくと知識のつながり同士がなるので、これだけ覚えるだけでも脳の勉強をした時のの理解度がグンと増します。脳に苦手意識がある方はぜひ覚えてみましょう。

効率よく知識を吸収するなら、良い本を読もう!

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脳疾患のスタンダードな理学療法を押さえるなら、この本がオススメです。

セミナーとか無駄とは言わないのですが、体系的な知識を手に入れようと思ったら本で勉強するのが1番効率がいいです。脳疾患に関連するオススメの本をまとめましたので、よかったら覗いてみてください。

参考文献、HP

原 寛美 (編), 吉尾 雅春 (編),脳卒中理学療法の理論と技術,メジカルビュー社,pp2-5,2013.

小柳靖裕,脳画像をみるための基礎知識,理学療法ジャーナル49(1),pp53-55,2015

脳溝 – Wikipedia