雨にも関わらず37名と多くの方に参加頂きました。群馬や千葉など遠方からいらっしゃって、びっくりしました。主に群馬に。
講義は午前中を村上先生が研究側から臨床にヒントがでるように、午後は島田先生が実際にプレイした感覚と現場からお話し下さいました。
村上先生は物腰の柔らかな先生です。「広島なのにサンフレッチェの写真がなくてすいません 笑」とお茶目なところもあり、飽きのこない聴きやすい講義でした。
グローインペインとサッカー独特のキック動作の関係についてお話し頂きました。
痛みがでる選手の特徴として、
①インパクトの際の、蹴り足骨盤の後方回旋不足
蹴る動作は筋肉の動きだけでは行われていなくて、足をムチのようにしならせて行っています。脚は前にでていますが、あえて骨盤を後方回旋することで加速させます。一般的な押し出すようイメージとは違うかもしれません。
②軸足の背屈不足
走ってからボールを蹴る時に並進運動のエネルギーをうまくボールに伝えるためです。
両方とも患側の股関節のトルクに頼ってしまい、ダメージが蓄積することで痛みがでてしまうのではいか?と考えられます。
また弱い部分は年齢や代償で違うので、直筋を使えば下前腸骨棘やオスグッドで知られる脛骨粗面などダメージが起こりそう、幼少期なら骨端核など想像が色々できそうですね。
他にもプロは捻挫が少なくて、肉離れを起こすことが多い。現場で働く医療者から得た生きた情報を頂きました。
島田先生は真面目で実直なスポーツ現場をよく知る方です。
サッカー選手の立場に立ち、病院と現場をつなげる上でのコツをお話しいただきました。サッカー選手に必要な動作を大きく分類して評価を行ったり、これをバイオメカニクスや文献から説明していただき、まさにPTの仕事でした。
最後はみんなでウォームアップストレッチ・トレーニングです。耳を澄ますと「うぉ〜」「あぁ〜」と呻き声が聴こえます。
「もう少し膝が下がるといいですね^^」爽やかさの中にSっ気がチラリチラリと見え隠れします。受講生、頑張って!
村上先生、島田先生ありがとうございました!