教科書が読もうとすると心が折れる方に送る読書のやり方

仕事をしていると、患者さんのために勉強しないといけない!って焦燥感を覚えることってありますよね。

まわりの先輩はなにやら難しいことしてるし、同期もセミナーに行ったり、教科書を沢山読んでいる。。。

それで決心して教科書を開いてみたけど、頭に全然入ってこないことってありませんか?

僕はよくありました。そのたびに専門家と名乗る自分が情けなかった。

それでどうにかならないか試行錯誤したんですよ。そしたら10年たったら、まったく知らない分野でもどうにか読むコツが分かってきました。

そこでこの記事では、専門書では心が折れてしまう僕のような読書が苦手な人向けに、本の読み方を書かせていただきました。

専門書が読めない時は一般書で言葉に慣れる

自分よりレベルの高い人から本を進められて読み勧めても、全然理解ができないことってありますよね。

僕もセミナー講師の先生方のお気に入り本をマネして読んだけど、何度心が折れたことか笑

日本語で書いてあるはずなのに、頭の中に全然入ってこないのです。

これは仕方がないことで、今まで積み重ねてきた知識の土台の高さが足りないのが原因なのです。

ポケモンで考えてみましょう。

僕はマサラタウンから出発して、コラッタとポッポを捕まえてゼニガメを育てているところです。

そこで発電所のサンダーの捕まえ方を教えてくれてもポカーンなわけですよ。

こっちはまだタケシも倒してないわ!ってなもんです。

いくらいい情報でも、タイミングが合わなければ理解できないし、土台を整えないと役にたたないのです。

これはリハビリテーションの専門分野でも同じことが言えます。

いくら良い教科書でも理解できないなら、周辺の一般書を読み漁ってから再挑戦すればいいのです。

セミナー1回分のお金で10冊の本を買えば次のステージが見える

ある1分野があったら、その周辺の本を10冊くらい読めば全体の概要を理解をすることができます。

枝葉は違えど同じことを書いてあることが多いので、それが本質だったりします。

一般書を10冊読めばだいたい次読むべき専門書を3冊くらい買ってみます。リハビリテーションの教科書は高いので、立ち読みしてこれぞと思うのを1冊買って見てもいいでしょう。

すると最初はまったく理解できなかった日本語が、スマホ片手に読むことができるレベルになっています。

もしこれで理解できなかったら、もう10冊読み直すか専門書を別のものに切り替えてしまいます。

日本語はいまでも進化し続けていますから、古い良書よりも新しい専門書の方が読みやすい傾向があります。

古い文体や変な訳本だと知識があっても文章で苦戦することがもあるので、臨機応変に本を変えていきましょう。

そういった本でもレベルアップして読み直してみると、理解できるので不思議なものです。

読書は1文字でも進めばOK!続けることが大事

読書習慣がないと、はじめは本を開くのに苦労すると思います。

読みきれなったらどうしようとか、今は邪魔が入るカアラと言い訳が浮かんでくるのですが、とりあえず開いてしまって1文字でも読みすすめたらいいのです。

1文字読もうとハードルを下げていたら、気がついたら1ページは読めていますし、続けていれば1冊くらい読み終わることができます。

いまの自分に難しい内容だったらやめてしまえばいいし、根性と時間が有り余っているのなら、かじりつくように読むのもありでしょう。

とにかく続けて読むことが大事です。

本は著者がプライドをかけて自分の経験と知識を煮詰めて、その時点での知識の集大成として出版しています。

こんなブログと違って、編集者もいて文章もしっかりしていて、いい本は人類がいま到達している限界点の知識を教えてくれます。

自分ひとりの1日の密度は薄いものですが、本を読めば著者の人生を疑似体験でき濃い1日を送ることができるのです。

内容は忘れてもいい。読書は染み込んでいくもの

本の内容って普通に忘れていきますけど、重要な部分以外は忘れていいと思っています。

家を立てる時の木材って、木を切り出した直後には使わないんです。木材は生きてるから形が変わってしまって、使えるようになるまで時間がかかるのです。

知識も同じように、忘却させてしまってもう一度とりだすと、しっかりとした土台のように確かな質感がでてきます。

あえて時の試練にかけることで、使用に耐えうるものだけ残っていくのです。

だから忘れているようでも体には染み込んでいるので、どんどん乱読すればいいでしょう。

頻繁に出し入れする知識で無い限り、本を開けばそこに載っているのですから、いちいち覚える必要はないのです。

セミナーは脳のリミッターを解除する装置

僕はセミナーは割高で、実技を覚えてコレに役立てる!とか明確な目的がない限り、あんまり好きではありません。

言葉で話すより本の方が密度が高いし、安いし、自分の好きなときに読めるので基本的には読書のほうがコスパがいいと思ってます。

ただしセミナーに価値があるのは、著者の会うことで脳のリミッターを外す効果です。

文章は脳を染み込むようにして育ててくれますが、セミナーは破壊的な変化を与えることもあります。

こんな人ほんとにいるんだー!って気持ちですね。入谷先生にお会いしたときに、僕は感じました。

あんまりレベルが高すぎるとあれなんですけど、こんな人がいるなら僕も積み重ねれば変われるかも!って思えるのが大事なんだと思います。

昔は100m走は10秒切る選手がほとんどいなかったそうですが、1人突破すると次第に後続の選手もそこを超えれるようになります。

その人のメッセージも発信の仕方によって、心に響き方が変わるので、中毒にならない限りはセミナーにも価値があるのだと思います。

まとめ

専門書がうまく読めないと思ったら、騙されたと思って本屋でその分野に関わる本を10冊ほど手にとってみてください。

くだらない内容から、目から鱗が取れるような内容までざーっと手に入ります。すると次に読むべき内容が定まってきます。

セミナー1回分を我慢すれば10冊以上の本は買えるので、お時間があるときにちょこちょこ本を読んでみることをオススメします。